ご無沙汰です。なかなかゆっくり書く時間がありませんねぇ…。
20代入りたての頃は、多少無理してツケが溜まっても、翌朝にはリセットされていましたが、最近さすがにそうも行きません(笑)ですがそれによって新たな発見があったりするので、一長一短というか。後退はしないんでしょうね(と信じたい)。
最近考えているのは首の角度のことです。指のこととかもチマチマ考えていましたが、やっぱりもっと根底に問題は潜んでいるんではないかと。楽器を始めたばかりの生徒さんに楽器の支え方を教えるのが、今のところ私にとって最も難しい課題です。いかにシンプルに伝えるか…日々研究しています。
支え方にしても吹き方にしても、無意識のうちに自分のルールみたいなものを作っていて、意外と疑いもなくそれを長年遂行していたりするのですが、ふと立ち止まって考えると、「あれ、本当にこれでいいの?」と思うことがあります。首もそのうちの一つ。
とても尊敬している先生の言う通り、ここ何年かは割と顔を上げて、頭を高くして吹いていました。響きが出やすくて効果はかなりありました。でもこのポジション、首は楽なんですが、知らないうちに左手に歪みが行っていたようで。
フルートの支持に関して「これだけは間違いない」と言える事の一つは、楽器を身体の前に持ってくること。要は支持したときの左手の位置が、自分の身体の右側まで行ってしまわないようにする。出来れば身体の真ん中には左手を置いておきたいです。これを維持するために、おそらく90%以上の笛吹きが顔をやや左に向けて吹いています。ランパルも、ゴールウェイも、パユも…。
しかしこの左に向けるというのが意外と疲れたりします。そこでいろいろな笛吹きの吹く姿を観察したり、今までの先生方の吹き姿を思い出してみました。頭を高くと言った張本人も、顔は真正面ではなくてほんのちょっと下向き…に見えます。
首のいいポジションを見つける動作というのが、その先生のレッスンで行われます。背骨と頭蓋骨の境目を意識しながら首を絶えず小さく左右に倒します。この動作をしながら顔の向きを右にやってみたり左にやってみたりしてみました。正面を向いているときは頭頂部を高く保っているのが一番楽です(特殊な方もたまにいますが)。しかし、顔を左に…フルートを吹くときのように…向けたときに同じ動作をした場合、頭頂部を高く保っているとちょっと動きづらい…。なので心地いい具合に調整してみます。私の場合ほんの少しだけ目線を下げる感じにすると、無理なく顔を左に向けることができるようだということが分かりました。
こうしておくと、左手が一番楽なところにくるので、いつもネックだった中指、薬指、小指もかなりスムーズに動きました。
フルートの持ち方にはいろいろなポジション…3点支持やら2点支持やらロックストロポジションやら…がありますが、いい音か出て指が動けば何でも良いと思います。私はもう3点支持には戻れませんが…。ですが、どんな持ち方をしていようと、やっぱり首の在り方はとっても大事。もっと遡ったら背骨とか骨盤とか…足の裏とかになっていくことだとは思いますが、とりあえず今日は首。しばらく試してみようと思います。