あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします
 こちらのブログもまだ3ヶ月ほどですが、意外と多くの方が見てくださっているようで、嬉しく思っております また不定期にフルートの話を載せていこうと思いますので、今後もよろしくお願いいたします フルートについての質問等もお待ちしております、できる限りお答えします ホームページの方はまだ未完成という感じなのですが、少しずつ整備していきます。すでに見てくださった方、ありがとうございます。
 
 さて、3日に早速仕事始め。オーケストラのリハーサルがあり、4日が本番でした。ソリストの皆さんもそれぞれ素敵でした。ありがたいことにこのコンチェルトのお仕事は毎年頂いていて、ピアノコンチェルトは何度も伴奏させて貰っていますが、ピアノの音に溶け込ませていく感じはとっても好きです。ここのところ指揮者無しで本番をやっているのですが、これは結構スリルでして…(笑)普段いかに指揮者任せにしているのかがわかります
 モーツァルトのピアノコンチェルトの場合、寂しいことにフルートは1本だけなのです・・・他の楽器は2管なのですが。まぁ2本もいらないっていうのはよく分かります。木管楽器はフルート1本、オーボエ2本、ファゴット1本でちゃんと完成されていて、なんの過不足も感じませんからね。近代のオーケストラに比べると人数も少ないですし、木管セクションも変則的ですが、なんというかものすごく安定感あるんです…。その代わりちゃんとお役目を果たさないとボッコリ穴を開ける感じになるという緊張感はありますけど、それがまた楽しいというか。自分の音がパズルのピースになっている感じで

 毎年モーツァルトのオケ曲を吹くたびに、自分の良くなったところまだまだなところがよーく分かります。今年自分で良くなったと感じたのは音色感。フルートの音のイメージはいろいろあると思いますが、私の作りたい音のイメージは「明るい」「素朴」「温かい」「柔らかい」「キラキラ」「広がる」…などなど。息をどんな角度で歌口のエッヂに当てるのかによって、お客さんに与える音の印象が結構変わります。単純に頭部管のセッティングの影響もありますが、顔の角度とか姿勢によっても微妙に変わるので、オケで演奏するたびにいろいろ条件を変えては録音して研究しております。一番嫌なのは、直接的・直線的で冷たい音。アンサンブルではこういう音は溶けないんです…音程も合わないですし…。まだまだ研究の余地ありです。
 難しいのは、専門的な話になりますが長三和音の第3音(簡単に言うとドミソのミ)に解決するときの音色・・・。長三和音の第3音は通常より低めに、かつ他の構成音よりも弱く吹くのが原則。フルートはオーケストラの中では最高音を吹いていてかつ第3音を任されるという場面がありますが、言いつけ通り下げて弱く吹くとオケ全体のバランスを崩してしまうことも・・・。もちろん音程を下げめにしなくてはならないのですが、そうすると音色も暗くなりやすい。しかしフルートの音色が暗くなるとオケ全体も暗くなってしまう(自意識過剰・・・?笑)。そこで、 3度を低めかつ明るく吹くにはどうするかという問題になるわけです。解決しつつありますが、モーツァルトにはたくさんそういう箇所があったので、もっと良くしたいなぁと思いました。

 というわけで、吹奏楽のリハーサルも一昨日、昨日と終わりまして(コンサートの詳細はこちら)、今日はレッスン始めでした。今年は昨年よりレッスンのスキルと自分の演奏力を上げられるよう、人の意見も積極的に取り入れて、演奏家としても成長しなくてはと思っています。