この時期は、各吹奏楽部がアンサンブルコンテストやソロコンテストに向けて準備をしている時期。今日はまたとある学校で、ソロコンに出る子2人のレッスンでした。二人とも何年か見てきているので、ずいぶん成長したなぁと感心しつつも、なかなか直らないなぁという癖に悩みつつ・・・(笑)

 以前(大分前ですが)後押ししてしまう癖について書いたことがあります。後押しだけではなく、フレーズが短くなったり、レガートがボコボコしたり、指が転んだり、音程が変だったり・・・ いろいろな問題が演奏している間中リアルタイムで発生します。なぜそういうことが起こるのか。定期的なレッスンを受けていないから?プロの演奏を聴いていないから?センスがないから?・・・これらもあながち無いとは言えませんが、もっと重大なことがあります。それは「聴く」ということです。
 今日レッスンした子も、一人は結構な後押しの癖がありました。音が変わるたびに息を吹き直したり、途中から膨らましたり・・・ほぼ無意識なのです。 なぜそうなるかというと、そうしている間の自分の演奏を聴いているつもりで聴いていないからです。そこで、あるフレーズの特に気になる音をピックアップして、聴きなさいと言いました。例えば「そこのファを聴いてごらん!」といった具合です。すると、すぐは直らないのですが自分がどんな演奏をしていたかに初めて気がつくのです。
 フレーズの中では音が上下しますが、それに振り回されているだけでは美しいレガートは演奏出来ません。音高が下がっても音の中身は充実していかなければならないという場面は非常に多いですし、逆もまたしかり。こういう時も、ただ吹くがまま、楽器の都合で鳴りやすかったり鳴りにくかったりするのに任せていると、素敵なメロディーも凸凹なまま。なぜそうなるか・・・そうなっている現実を聴いていないのです。
 
 もしも「後押ししないで」とか「もっと自然にうたって」とか・・・そんなことを言われたら、それはとても大事なことを指摘してもらっています。 ある程度「聴くポイント」を第三者目線で指摘してもらう必要はあると思うのですが、手っ取り早いのは自分の演奏を録音してみる。そうすると思わぬことに気づかされると思います。録音に頼らず、リアルタイムで自分の演奏を客観的に聞くことができるのが一番良いのですが、録音は最初の一歩を踏み出すのには最適です。まさに、自分の演奏を「モニター」するということです。