またまたブログを放置しており申し訳ありません…。ここのところは時間があればアレンジばかりしています(笑)
 アンサンブルの楽譜のサイトを開設してから4年くらい経ったでしょうか…当初は私の好きな曲ばかりを好き勝手書いては載せる感じでしたが、今はお客様からのリクエストが増えてきました。最近一番気合いが入ったのは、ベートーヴェンの交響曲第7番(通称ベト7)。1楽章をフルート4人でフルサイズ演奏するもの。これは大変な仕事でしたが、書くのも吹くのも楽しくて仕方ありませんでした(変態ですね笑)。ご興味がある方はこちらをご覧ください。
 ただ、リクエストに全て答えられるかというとそうでもありません…。まず版権の問題。著作権が切れている曲のアレンジには制約がないので、書いたものを世に送り出しやすいのですが、最近の楽曲ですと出版(配信)が制限されているものもあります。また著作権料の支払いが必要な為、自分でJASRACと契約しない限りは委託販売という形に頼らざるを得ません。なので配信までにちょっと手間がかかります。
 版権が切れているものでも、フルートで演奏するのには向かない曲もあります。金管楽器や打楽器が大活躍するような大規模なオーケストラ曲、原曲がピアノ伴奏だったりギター伴奏だったりする曲(無理矢理書いていますが笑)、楽譜が手に入りにくい曲・もしくは音源が乏しい曲(資料が少ない曲はやはり難しいです)、、、等々です。
 逆に(私が)書きやすいのは、弦楽アンサンブルや弦楽四重奏の曲、ピアノ(特にドビュッシーやラヴェル)やチェンバロのソロ曲、バロック時代や古典派あたりの曲、規模が大きくないオーケストラ曲、、、歌曲やオペラのソプラノのアリア辺りはこれまでにも書いております。J-POPはバリバリのロックとかでなければ大抵書くことができます。特に、訪問演奏で喜ばれるような「いい日旅立ち」などはフルートによく合いますね。【いい日旅立ち/山口百恵/フルート三重奏】
 また、最大のポイントとも言えるかもしれない点としては、ズバリ需要です。現在仕事の主軸はフルートの演奏・指導であり、編曲はその間にこなしています。なので編曲料を頂いて書くとなると色々と難しいことがあります(料金設定の相場も分かりませんし、いつでも書ける訳ではない為…)。現在のスタンスとしては、リクエストの中から、その後も色々なお客様が吹きたいと思ってくださるような曲を書く事にしております。単純に私の好みもありますが(笑)書けそうな曲のリクエストについて、編成・難易度は可能な限りお客様の都合を考慮しますが、原曲を大切にするというのが常に根底にありますので、無茶な編成にしたり簡略化することは避けたいと思っています。また基本的には完成時期をお約束出来ませんが、出来る限りご希望に添えるようにしております。販売価格等についてはお任せ頂いております。またリクエストをくださった方の作品購入は義務ではありませんが、手に取って頂けたらとても嬉しいです。
 そのような感じで、今後もリクエストは随時受け付けてまいりますが、以上のようなこともご承知おき頂けたら幸いです