私自身の話になりますが、大学時代に先生から「舌に圧力を感じなさい」という指摘をされていたことがあります。舌に圧力・・・力を込めるってこと・・・???そんな調子で当時はあまりピンときておらず、それほどその点に重要性を感じなかったため、なんとなくそのままになっていました。実際それでもある程度音が出て吹けてしまうのがフルートの良いところでもあり、悪いところでもあります。
 ここ数年必要に迫られクラリネットをちょっとだけ吹いているのですが、タンギングが難しいことこの上ないのですそもそもクラリネットは、口の中に十分に空気が溜め込まれないと音が出ません。フルートを吹くのに必要な量の何倍もの息を、一気に吐き出すような感覚。なので最初の2週間くらいは、息を吐くってどうするんだっけ・・・?という謎(笑)が生まれ、音を出すのに大変苦労しました。フルートは常に酸欠との戦いで、息がとにかく足りない楽器だと言われていますが、音にするのに必要な息の量は実は少ないのでは・・・?(つまりフルートだけが特別息を浪費しているのではなく、使われ方が違うだけで他の楽器にもたくさんの息が必要なのですね)フルートの場合、とにかく息が逃げて行って大変なのは確かですが。
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