湘南茅ヶ崎のフルート教室+国分寺教室

茅ヶ崎市↔︎国分寺市のフルート奏者・吉本奈美の徒然日記
レッスンのこと、演奏のこと、その他もろもろ

2018年08月

先日ベートーヴェンの交響曲第7番のアレンジ依頼を頂いた団体様から、演奏会のお知らせをいただきましたベートーヴェン以外に、カルメンからも何曲か私のアレンジを取り上げていただけるとのこと・・・!嬉しい限りです私も都合をつけて伺いたいと思っております。ご興味のある方はぜひお越しください!以下詳細です。
 
フルートアンサンブルクラブVivaceコンサート
日時:2018年10月14日(日)
        18:30開場 19:00開演
場所:大田区民プラザ 小ホール
         (東急多摩川線下丸子駅徒歩1分) 
入場無料

取り上げてくださる予定の曲
♪ベートーヴェン/交響曲第7番 第1楽章
♪ビゼー/「カルメン」より
 「アラゴネーズ」「ハバネラ」「ジプシーの踊り」
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 フルートはとにかく息が足りなくて苦労する楽器ですが、私もずっと息の吸い方に悩んできた一人です。色々な呼吸法、トレーニング、、、様々試してきました。
 結果的に今はどういう形で落ち着いているかといいますと、 あまり吸うということ自体を意識しなくなりました。そもそも「吸う」という行為は能動的に行うことではなく、空気がたくさん吸える状態になれば勝手に入ってくるものです(学生の頃はこの感覚がわからなくて困っていましたが)。とはいえ、ここぞという時には変な力が入って思うように吸えなかったり・・・特に「牧神の午後」の冒頭は緊張しました・・・。
 そもそも鼻で吸うのか、口で吸うのかという議論もあったりします。私はたまたま両方の推進派の先生に習いましたので、場合によって使い分けております。ですが、素早いブレスを取らなければならない時には口から吸っています。今日は口から吸う場合にどう口を開けるかというお話。
 私もかつてそうでしたが、上唇を上げるようにしてブレスをする学生さんが多いです。下顎に当てているリッププレートをズラしたくないというのが、無意識に働いているのではと推測しています。しかしこの開け方はあまりたくさん吸えませんし、力みが出やすいです。
 その後外国でレッスンを受けた際にとある先生に言われたのが、下顎を下げる(下唇を下げる)というやり方です。魚のようにパクパク下顎を動かして息を吸う。上唇を無理に動かしていた時よりは空気がたくさん入ってきますし、ブレスの都度顎の力も抜けます(というより抜けていないとこの吸い方はできません)。ただし結構リッププレートごと動くので、次の音のためにアンブシュアを整えるのがちょっと難しいという難点があります(この動かし方もできた方が良いです、下顎も吹いている間はフレキシブルに使えた方が良いですから)。
 そんな中私が最近発見したのは(前から提唱している方がいらっしゃったらごめんなさい)、ズバリ「横開き」。ある日私は、口を縦に開くのをいっそやめて「へ」と言うような感じで、口を横に開いてみたわけです。見かけはあまりスペースが開いているように見えないのですが、やって見ると予想以上に空気を取り込むことができてちょっと驚きました。そして唇の上下動も少ないため、リッププレートやアンブシュアもそれほど影響を受けません。横隔膜がどうとか、肺がどうとか、お腹がどうとか、背中がどうとか・・・今まではいろいろなことを考えてきましたが、今私がブレスの時に考えるのは「へ」の口で吸うということだけです。
 皆さんに効果があるかどうかは分かりませんが、試しても何かが減るわけではないので、うまく吸えなくて困っている方は是非お試しいただければと思います。悩める吹奏楽部員たち数人に伝授しましたが、いずれも効果ありでした

 教室に来てくださる生徒さんは学生から大人まで色々なので、レッスンのスパンも様々です。毎週の人もいれば隔週の方もいますし、もっとランダムな方もいます。中には仕事などの都合で何ヶ月も空いてしまう方もいます。
 レッスンをしばらくお休みした生徒さんは、どのタイミングでレッスンを再開するかというのがなかなか難しいようですね。 全然練習をしていないどころか、前回何をやったのかも思い出せない・・・こんな状態で行ったら先生に失礼だし・・・などなど色々悩まれるとのこと。
 先生によっていろいろな考え方があると思いますが、私としてはそういう時こそとりあえずレッスンに来て頂きたいなと思っています。暫く吹いていない状態というのは、もちろん筋肉も鈍ってしまうので演奏のスキルも下がってしまいますが、演奏時に無理な力がかかっていた方にとっては絶好の状態です。まっさらに近い状態になるので、余計なエネルギーを使わないで吹けるように再構築するチャンスにもなるのです。
 また、調子を戻すというのもある種の技術です。無理な吹き方をしてアンブシュアがきつくなってしまうと、お休みする前よりも状態が悪化することもあります。私は大体毎日吹いていますが、体調が悪かったり忙しかったりするとまともに練習できないこともあり、2〜3日空くとちょっと調子が落ちます。毎回調子の戻し方は違いますが、音色を聴きながら、息が吸えていないな、支えがなくなって息を使いすぎているな、口の中を開けすぎているな、、、などなど、自分で分析していきます。そしてベストな状態に持っていく練習を、その都度組み立てていきます。
 久しぶりにいらっしゃる生徒さんにも、音を聴きながらなるべく無理なく調子を戻せるように練習メニューを提案しています。 ご自分で無理な練習をしてからレッスンを再開するとかえって状態が悪くなってしまうこともあるので、「全く練習していなくて申し訳ない・・・」なんて思わずに、とりあえずお越しいただきたいと思います今月も久しぶりの生徒さんがちらほら・・・フルートのこと忘れないでいてくれたんだな・・・(笑)と嬉しく思います

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