最近また自分の演奏活動の中で学ぶことがあったので、それについて。
 大学時代はしょっちゅう「調子悪い」日があった私も、大学院時代を経てプロの先生としてレッスンをするようになった今は、それほど調子を崩すことはありませんでした。しかし最近久しぶりに調子を崩しました。原因は室内楽のコンサート(内輪の発表会ですが本気で演奏する会)で吹き散らかしたことと考えられます(笑)
 私の場合、調子を崩している時は必要以上に唇で音をコントロールしようとしてしまい、もちろん無理をすれば吹けないこともないのですが、結構しんどいです。そうなってしまう原因はだいたい分かってきました。自分の音を聴きながら「鳴っていない!」と脳が勘違いすると、全てが "too much" になってしまうようです。吹く環境が変わったり、緊張する場面で吹く時に起こります。「鳴らさなきゃ!」と思って、まず息の量が増える、普段よりも多くの息を吐くので唇が頑張らないと音がまとまらない、余計音が散る・・・この負のスパイラルに陥るのです・・・。いつもより歌口の位置がやたら気になったりするのも、私の調子悪いパターンです。
 先週末そのような状態になってしまったので、今週はあまり長時間吹かないようにしつつ、息をゆっくり使うように心がけて吹き付けないように調整してきました。今日は8割くらいまで回復した感じでしょうか。歌口の位置もシビアに探さなくて済むようになって、息も集めようとしないで吹ける状態に戻ってきました。私の場合は、息を吹きつける場所を探してしまう状態の時は吹きすぎていることが多いです。調子が悪い時は、足し算より引き算の方が良いようです。。。