気づいたら2019年が始まっておりました。ご無沙汰しております怒涛の年末年始でございました。皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。
 さて、今日は最近レッスンで多かった質問・・・右手の親指の場所についてです。確かに、教本によっても色々なご意見が書かれています。しかしながら、明確に書いてあるものほど危険なこともあるので、ちょっと注意がいるように思います。ここじゃなきゃ駄目!ということは無いと思います。基本的に自分が吹きやすければ良いのですが、動きにくかったりどこか力みがあるようだと恐らく改善の余地ありです
 とある生徒さんは、何かの本に「右手の親指は中指の下辺りにつけましょう」と書いてあったのを真面目に守っていたそう。動かしにくさを感じ、色々変えてはみるものの、本に書いてあるしなぁ…とそのまま頑張っていました。
 私自身もこれまで色々な支え方をしてきましたが、今は人差し指の下辺りに落ち着きました 。例えば甲を上にして右手を自分の目の前に持ってきた時、親指は中指の下にあるでしょうか…?恐らく違いますよね。人差し指の真下でもないかもしれません。親指を中指の下まで持ってこようとした時、親指の筋がかなり張るはずです。この状態で人差し指から小指までを滑らかに使えるでしょうか…?使える方は良いのですが、私には難しいです。
 親指に関しては、左右だけではなく前後の位置関係の問題もあります。お客さんの方側に親指が飛び出している方、 逆に自分側に添える感じの方、重力に従って真下に置く方・・・。この問題が絡むとまた複雑になってしまうので、今回はこの辺にしますが・・・こちらの記事が少しだけ参考になるかもしれません。

 フルートの奏法の何に関しても言えることですが、私は常に自分の身体をなるべく自然な状態で使えているかをテーマにしています。唇も、首も、腕も、指先も・・・。プロの世界でも色々な人が色々なやり方でフルートを吹いて、成功した方法を後世に伝えています。でもそれはあくまでその人が「こうしたら上手くいった」という方法論なだけであって、誰にでも当てはまるわけではありません。書いてある通りにやってみて上手くいったら、それはとっても幸せなことです。しかし合わないこともありますので、不具合があればすぐにやめるべきです。
 私も自分の支え方を生徒さんに押し付けないように気をつけています。私の親指はあまり反らないのですが、生徒さんの中には親指の第一関節が柔らかくて、直角くらいまで反る方もいます。そういう方は私と同じように当ててもらっても上手くいきませんので、その人その人にあった親指の場所を模索するしかありません(反りやすい人だと、中指の下くらいまで親指を持ってきた方が楽な場合もありました)。人の奏法に惑わされず、自分にとって自然な構え方を見つけていきましょう