昨日は大学時代、フルート専攻で一緒に切磋琢磨した友人と食事をしましたが、やはり話はフルートの方へ。現在二人ともオフセットの楽器を使用していますが、かつては二人ともインラインのリングキィを吹いていました。
受験となると総銀製×リングキィを購入する人が多いと思いますが、リングキィは殆どがインライン。私も受験の頃にそのような楽器に変わりました。しかし、楽器の重さのせいもあり左の手首や薬指を痛めるなど、故障が相次ぎました。それをキッカケに楽器の支え方などを見直し、その時は順応したのですが、若くなくなってくるとまた色々と不都合が…音色の好みが変わってきたこともあり、その時の楽器は売ってしまいました。
その後は受験前に吹いていたスチューデントモデルに戻るしかなかったのですが、そのオフセットの吹きやすいこと。。。現在はオフセットリングの楽器をようやく手に入れ、一生懸命慣らしているところです。
日本人、特に女性にとって、インラインの楽器を吹くメリットはあるのでしょうか…?左手の薬指や小指の問題はかなり大きく、いかに無理なく動かせるかが鍵です。オフセットの方が圧倒的に薬指にかかる負担が軽減されますが、インラインで頑張っている人(特に音大生以上)はまだまだたくさんいます。
インラインの方がメカがシンプルなので響きが良いとかいうみたいですが、そもそも扱いきれず力んだり痛めたりするようでは、響きも何もないと思うのです。響きの違いというのも殆ど個人比の世界で、聴く人はインラインかオフセットかを聴き分けられないと思います。仮にオフセットの方が響きの面で劣るとしても、無理して吹いているより自由に吹けた方が演奏も良いものになるはずです。
まだまだリングキィの楽器は殆どがインラインですが、そろそろオフセットリング標準の時代が来ても良いのでは…なんてことを思った夜でした。