今はクラシックのラジオ番組をつけて投稿しています。テレビを見ていると時間がいつの間にか経ってしまうので夜まで見ませんちなみに今日は久しぶりに散歩に出かけました。たまには日光浴びないとダメですね
 さて、レッスンに行けなくなり自主練習に励んでいる皆様に向け、何かしらお役に立てればと思いまして、不定期ではありますが、「こんな練習をしてみましょう」という提案だったり、「こんな悩みにはこんな練習が効果ありました」というお話を(今までも投稿していますが)してみようかなと思います。

 今日は教室の生徒さんたちに必ずする、タンギングについてのお話。タンギングとは舌を使って発音する技術ですが、タンギングでその人の音が決まると言っても過言ではないと思います。
 多くの教本(日本の)には、「トゥ」と発音せよと書いてあります。これは私が修士論文を書くときに売られていた教本情報ですが、今もさほど変わっていないでしょう・・・。しかし果たして「トゥ」なのでしょうか・・・?
 私がこのことに疑問を持ったのは、小泉剛さんの教本(今は絶版となっています)を読んだことがきっかけでした。吹くときに口の中は広い方がいいのか?狭い方がいいのか?という話が巻頭に載っていました。「広く」と言われたことはあったけれど、「狭く」というパターンもあるのか???と思いました。(逆の方もいるんでしょうか・・・?)そしてこの問題が私のタンギングにおける悩みを解決する突破口になったのです(似たような話を以前も書いているかもしれませんが、無視して書きます笑)。「広く」「狭く」と言ったときにそれが何の具合かというと、人によると思いますが大きくは舌の位置、そして顎の位置かと思います。ヨーロッパのフルート教本を見ると、実に色々なタンギングのシラブルがあります。TeとかTiとかTaとか様々です。日本では「トゥ」一種類しか書いていない教本が多いのに対し、ヨーロッパのものは何種類も書いてあるというのが特徴的だと思いました。
 例えば Ta Te Ti という3つのシラブルを取り出したときに、何が違うかというと「母音」が違います。母音が違うとフルートの発音においては何が違ってくるかというと、空気の通り道の道幅が変わります。
BlogPaint 図はネット上にあった図を拝借しています。母音毎に舌の位置を示してあり、空気の通り道を私が水色に着色しました。注目していただきたいのは、「i」と「e」と「a」を比べた時の空気の通り道の幅です。特に前舌と言って、歯に近い方の舌と、上顎の距離を比べてください(下手な赤い矢印です笑)。iからaにかけてだんだん広くなるのが分かると思います。海外の教本では、これを使い分けているわけです。日本語の母音の数に比べて、海外の母音はもっと多いので、その分多様な発音方法があると考えられます。
 この空気の幅の使い分けによって、呼気のスピードをコントロールすることができます。フルートは他の管楽器に比べて圧力は全然必要ありません(経験談)。その代わり、いかに程々の息のスピードを軽やかにキープするか、という問題が常に付きまといます。アパチュアのコントロールである程度息のスピードを変えることもできますが、これに頼っていると唇が疲れてしまったり、力みを感じるようになってしまいます。これが昔の私や多くの生徒さんに起こっていた症状でした。
 この話を元にぜひ考えていただきたいのは、フルートを吹くときの息の通り道は一通りではなく、それぞれの音にあった息の通り道がある!ということです。「Ti」が良い音もあるし、「Ta」が良い音もある。「Te」は比較的万能選手なので、私はレッスンでも「トゥ」ではなく「Te」をお勧めしています。「トゥ」は先ほどの図で舌が後ろの方にある「u」の母音を利用しています(「トゥ」の出所ですが、そもそもはアルテのフルート教本で「Tu」という発音が紹介され、それがフランス語であるにも関わらずそのまま日本人に「トゥ」と読まれてしまったのではと私は推測しています)。本当にしっかり「トゥ」と発音すると綺麗な音が出ないのですが、「u」の発音時に舌の後ろの方がかなり上顎に近づき、それによって気流に乱れが生じるせいではないかと思います(ある程度の勘のある人なら「トゥ」と習っても、良い音を求めていくうちに、そうは発音しなくなっていくのでしょう)。
 ・・・ちょっと理屈っぽくなってしまいましたが、発音を使い分けることができるようになると、圧倒的にアンブシュアの負荷が減ります(これは実体験)。音によって発音を使い分けるって何だか難しそう・・・大人から始めたような自分にそれが覚えられるかしら・・・色々な声が聞こえてきますが、教室の生徒さんにも浸透しているので大丈夫です!
 具体的な練習方法について、明日あたりまた投稿しようと思いますので、ご興味のある方はぜひご覧くださいませ

 こんな調子で、動けない今だからこそできることを私なりに考えて活動して行きたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします

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◆重要なお知らせ◆【教室レッスンの一時休止とオンラインレッスン開講のお知らせ】2020.4.

 新型コロナウイルスの感染拡大が続いております。また、首都圏に緊急事態宣言が出されることとなりました。当教室でも講師とお客様の感染リスクを考え、4月中の教室レッスンは中止と致します。また体験レッスンも一時休止させて頂きます。教室レッスンの再開時期につきましては、政府や神奈川県からの要請等を加味しながら判断したいと思います。ご理解いただければ幸いです。
 これに伴いまして、この度オンラインレッスンを開講することと致しましたパソコンやスマートフォンがあれば、ウェブ会議システムを利用して全国どこからでもレッスンが受けられます。お使いのパソコン・スマートフォンでちゃんとレッスンができるかどうかの確認も兼ねて、体験レッスン(無料)を実施しますので、お気軽にお申込みください。詳細は教室ホームページをご覧ください。